2005/6 .

高齢化が、世界のバランスを、破壊しはじめました。

06/04/(23/17)

1998年、高齢者(65歳以上)人口は、2,049万人でした。
総人口の16.2%でした。
2015年に、4分の1が、65歳以上になると政府は、予想しました。

2004年、高齢者人口は2、488万人でした。
総人口の19.5%でした。
6年間で高齢者が、400万人増えました。
90歳以上の人口は、101万6000人に、達しました。
初めて、100万人の大台を、超えました。

人口統計は、未来を、予測することができます。
子供の人口分析で,20年後の労働市場を予想できます。
人口動態は,経済・社会・政治・環境に重要な影響を与えます。
平均寿命の伸びは,年金や医療を,根底から,壊します。
依存率(1998年〜2050年)は,アメリカでは52%から65%に,EUでは49%から78%に,日本では44%から86%に上昇します。
公共の年金・医療負担は,不可能になります。

社会では,雇用に提供することのできる時間数が,減少します。
男性の雇用年数は,50年間(1950年)から,33年間(2030年)に,減少します。
それは,1人当たり所得の成長率の低下につながります。
その低下率(1998年〜2050年)は,アメリカで10%,EUで18%,日本で23%です。
男女間や年齢層間の差別が,拡大します。
人類は,とても,重要なことを,見過ごしています。
人類の歴史上で,人口変動は,何を,起こしましたか?

先進国では,高齢化と少子化が,進んでいます。
先進国の人口割合は,20%(1995年)から,約10%(21世紀末)に,減少します。
高齢化によって,若年(15〜24歳)人口が,1億7,600万人(1975年)から,1億3,500万人(2020年)に減少します。


2030年には,OECD諸国の高齢者割合は,オーストラリアの33%(1960年は13.9%)から,ドイツの49.2%(同16%)までの間になります。

一方,インドの人口は,8億5,300万人(1990年)から,15億人(2050年)に,増大します。
中国の人口は,11億4,000万人から,15億人に増大します。
その他のアジア諸国は,11億人から,24億人に増大します。
アフリカの人口は,6億4,200万人から,20億人に増大します。

人口転換を成し遂げた国は、いずれ,破滅的な環境が,訪れます。
なぜ?
大量の移民が,発生します。
民族紛争・環境汚染・都市の不安定を,促進します。
貧しい人が,増えます。
スラム街が,増えます。
政治の腐敗や汚職が,増えます。
部族対立が,拡大します。

世界では,人口統計上の2つのアンバランスが,多くの問題を,起こすでしょう。
高齢化は,世界に,新しい緊張を,与えるでしょう。



団塊の世代

06/05/(23/24)

日本では、終戦直後に、ベビーブームが、起こりました。
それは、1947年から1949年まででした。
それを、「団塊の世代」と、呼びます。
彼らは、常に、日本の高度経済成長を支える、消費の原動力でした。
彼らは、現在、経営陣に、一番近いところにいる管理職です。
彼らは、2007年から、2010 年に、定年です。
日本では、60歳定年が、まだ、支流です。

3年間の彼らの人口は、805万7千人以上です。
最近、3年間の出生人口は、350万人です。
2倍以上、違います。

1949年生まれは、269万7千人でした。
2001年生まれは、117万人でした。
152万7千人、違います。

多くの日本企業は、大量のマネジメント中核を、失います。
最近、多くの企業の非社員率は、30%を、超えます。
非社員率の高い企業ほど、業績が、良くなっています。
企業は、マネジメントやプランニングまで、非社員に、変えるでしょう。

これから、労働力人口は、確実に、減っていきます。
多くの企業は、生産性を、維持していくため、外国人労働者を、受け入れなければなりません。
企業に、色々な人種が、入って来ます。
日本人は、これまで、だれも、その点には、触れてこなかった。

社会保障の負担が、2012年から、急激に、増大します。



年齢 0〜4 5〜14 15〜24 25〜34 35〜44 45〜54 55〜64 65歳以上
人口 5,666,000 11,858,000 14,124,000 18,140,000 16,333,000 16,775,000 18,358,000 24,931,000
割合 4.49% 9.40% 11.19% 14.38% 12.94% 13.29% 14.55% 19.76%






日本の財政問題

06/14/(13/39)

日本の経済開発の源は,科学技術の刷新でした。
外国からの技術導入や、中小企業の技術開発のおかげで、日本の経済が、栄えました。
しかし、財政収支(対GDP比)が、1993年以降、マイナスになりました。
1990年前後まで、プラスでした。
1998年に、OECD諸国の中で、最大の赤字になりました(マイナス6.0%)。

諸外国は、財政健全化に取り組み、改善しました。
日本の悪化は、長期不況化で、税収が、伸びないのに、支出を、抑えることができませんでした。
また、少子高齢化の進展から、社会保障の基盤が、崩れました。
日本の債務残高は、減りそうもない。

国・地方の債務は、将来世代の負担です。
しかし、国民は、その意識を、持ちませんでした。
ただ、社会保障や消費税の負担が、徐々に、増えはじめて、初めて、何かおかしいと、感じ始めました。
国民の目が、その負担を見ることが、できるようになりました。
国・地方は、行財政改革を、断行して、支出削減を、図らなければなりません。
早期の景気回復より、財政健全化を、実現しなければならない。





日本は、1970年から、国債を、発行しました。
発行額は、1992年度以降、増加しました。

主要国政策金利比較(2005年5月13日)
日本:0.0%
米国:3.0%
ユーロ圏:2.0%
英国:4.75%
カナダ:2.5%
豪州:5.5%

主要国10年物国債利回り比較
日本:1.3%
米国:4.1%
ユーロ圏:3.3%
英国:4.4%
カナダ:4.0%
豪州:5.3%

1990年の日本国債10年物利回りは、8.27%でした。
日本人は、利息で、生活することができました。
長期金利は、1990年以降、低下していきました。

1997年、1.5%台で、世界史上も例をみない、低金利になりました。
山一證券廃業、大手金融機関の破綻が、1997年に、起こりました。
1998年、ヘッジファンド会社LTCMが、破滅しました。
それは、世界的金融危機でした。
日本は、長い長い暗闇から、出ることが、まだ、できません。

国債が、買われているので、国債利回りが、低下します。
財政赤字で、国債を、乱発している日本なのに、なぜ、日本国債は、“暴落”しないで、“暴騰”して、しまっているのでしょうか?
その答えが、日本の大きな問題です。




日本の統計の信頼性は、まだ、確立していません。
1999年、政府は、家計対象に、調査しました。
全世帯の個人資産は、1,738万円(単身世帯を除く)でした。
日本の家計貯蓄残高は、612兆円です。
しかし、日本銀行の数値では、個人金融資金は、1,200兆円です。
2倍の差が、生じました。
家計対象の数値は、過小評価の傾向です。
貯蓄残高の高い人は、過少に、申告しました。
平均を、押し下げました。
日本銀行の数値は、過大評価の傾向です。
貯蓄残高の少ない家計が、多数、存在します。
残高の高い家計は、少数です。
平均1,738万円の金額より、少ない家計は、3分2、存在しました。




2004年:23位,2005年;21位。
日本は、最下位でした(2005年)。
起業家精神の広がり。
法人税率の高さ。
大学教育が、競争経済のニーズに、適合しているか否か;
58位(60位中)でした。




ソフトウェア依存度が、高まっています。
2000年、ソフトウェアの輸出額は、90億円でした。
ソフトウェアの輸入額は、9,189億円でした。
日本のソフトウェアの品質や性能が、著しく、劣っています。
日本のソフトウェアの価格が、高いです。
インド、中国は、ソフトウェア産業を、重要産業と、位置付けました。
その育成に、力を、入れています。
積極的に、優秀な人材を、ソフトウェアに、向けています。
日本人年収800万円クラスを、インド人年収200万円で、雇えます。
コストは、4分の1です。
日本のソフトウェアは、着実に、衰退しています。
アメリカは、その増加によって、米国内の雇用に、悪影響を及ぼしています。


最近、リストラ、給与カットなどの浸透により、一部大企業での数字上の業績は、回復しつつあります。
しかし、中小企業の債務負担割合は、依然として、高いです。
中小企業が、今まで、日本経済を、支えてきました。
悪化環境によって、個人消費は、回復しません。
大企業が、業績を回復しても、個人消費の増加を伴わなければ、失速するでしょう。
生産年齢人口は、15歳から64歳までです。
2040年には、3分の1人が、高齢者になりそうです。
移民を受け入れなければ、生産年齢人口の上限を、77歳まで、引き上げなければならない。








2005年の骨太方針

06/22/(13/48)

政府は、2005年の骨太方針を、発表しました(2005年6月21日)。
これは、小泉総理にとって、総理任期(来秋)までの、最後の策定です。

「私は、日本政府を、小さくて、効率的な政府に、変えます。
私は、資金や仕事の流れを、官から民、国から地方に、変えます。
私は、公務員を、削減します。
私は、社会保障給付費の伸び率を、管理します。
私は、高額医療費を、適正医療費に、変えます。
2025年までに、医療費の約11%(7兆7000億円)を、削減します。
私は外国人の単純労働者を特定分野に限定せずもっと受け入れます。
私は国有資産を圧縮します。」

日本医師会が、反対を、表明した。
関係省庁・官僚・族議員の抵抗は、強くなるでしょう。
小泉総理は、達成することができるのか?
それとも、それは、小泉総理の単なるポーズなのか?
国民は、しっかり、監視しなければならない。

民間点検委員会が、2004年の骨太方針の評価を、発表しました(2005年4月6日)。
民間点検委員会が、初めて、評価しました。
改革のスピードを、加速させるのが、狙いです。
「A」「B」「C」「×」の4段階で、評価します。
高齢者医療費の抑制と、社会保障制度の見直しは、最低ランク「×」でした。
13項目は、Cランクでした。
資金や仕事の流れを、国から地方に、変える。
地域の特性を生かした教育を、実現する。
保育の情報公開。
官庁と民間の人事が、交流する。
労働移動やミスマッチ解消を、支援する。
医療制度改革。
介護予防策。
雇用や雇用保険改革。
競争促進のための入札・契約を、改革する。
高齢者が参加できるIT社会を、実現する。
公務員制度改革等。





日本人口ピラミッド

06/22/(15/13)

1949年(左)と2004年(右)の日本人口ピラミッドの比較。
これは、2000年の国勢調査によって、2004年を、推定しました。
日本は、確実に、老人国に、入っています。
日本政府は、高齢者が、能力や経験を生かして、活躍できる社会を、早急に、作らなければならない。

今、独り暮らしの高齢者が、急増しています。
政府は、食事や運動の改善を、徹底的に、指導しています。
また、政府は、入院日数の短縮を、指導しています。
現在、年間医療費30兆円のうち、4割を、老人医療が、占めます。
しかし、高齢者医療費は、うなぎ登りに、増えています。

日本の医療保険は、掛捨です。
全医療保険が、現行の高齢者の医療を、分担していました(老人保健制度)。
全医療保険の現役加入者の不満が、大きくなってきました。
多くの企業は、すでに、従業員の社会保険負担増に、耐えることができません。
企業は、社会保険負担を気にしながら、従業員を、雇用することはできません。

2006年に、その老人保健制度を、廃止します。
老人の新しい保険を、作ります。
政府は、市町村が、その新しい保険を、運営する方針を、固めました(2005年4月9日)。
老人から、保険料を、徴収します。
高齢者割合の高い市町村は、反発するでしょう。

高齢化は、多くの問題を、生んでいます。
しかし、その対策は、まだ、世界中で、見つかっていません。







税金

06/27/(00/17)

人類は、社会を安定させるために、税金を、作りました。
税金は、3つの働きを、もっています。
「資源の配分」
「所得の再配分」
「景気の調整」

所得の再配分が、社会を、平等にします。
人は、色々な形で、税金を、支払っています。
納めた税金は、全ての国民が、健康で、豊かに生活することができるために、使われます。
国家は、税金を、上手に、使っているのでしょうか?
日本では、国家や行政が、税金を、水のように、むやみに、使っています。

法人税

法人税は、市場経済の行き過ぎを、是正します。
アメリカは、カリフォルニア州です。
ニューヨーク市の場合は、45.79%です。

個人所得に対する所得税率は、一般的に、累進税率です。
所得税は、富の著しい格差を、是正します。
弱者救済です。
全ての国が、最低生活費には、課税しないことを、原則としています。
だから、課税最低限が、設けられています。
アメリカが、一番、金持ちを、優遇しています。
イギリスが、次に、金持ちを、優遇しています。
フランスが、貧乏人を、一番、優遇しています。
ドイツが、次に、貧乏人を、優遇しています。

所得税